2008.04.12
伝統工芸品、南部鉄器(岩手県)
第38回家具ショージャパン2008は終了いたしました。
「南部鉄器」は岩手県盛岡市を中心に生産され江戸時代、南部藩主が釜師小泉仁左衛門を京都から盛岡へ招き、茶の湯釜を作らせたのが起源とされています。
また岩手県は、原料となる砂鉄や鉄鉱石を始め、燃料である木炭が多く鋳型のための川砂や粘土、錆び止めの漆などの資源が大変豊富で鋳造が盛んでした。
※鋳造に使用する型の事を鋳型(いがた)、鋳造でできた製品のことを鋳物(いもの)と言い、「鋳造」とは高温で溶かして液体にした鉄を鋳型に流し込んで作る方法を言います。
制作には80以上もの工程があり、最も華やかといわれるのが「吹き(鋳込み)」の作業です。
鉄を約1300 – 1400度まで熱し、湯(溶けた鉄)を鋳型に流し込みます。
鉄の溶け具合は長年の経験によるものでまさに緊張と高揚の瞬間です!
「南部鉄器」は茶の湯釜や鉄瓶などの伝統工芸品から、風鈴・灰皿・インテリアなど現代のスタイルに合わせた多様な物があります。
南部鉄器で沸かしたお湯は、水道水の塩素臭などが抑えられてまろやかな味わいが感じられ、しかも体に吸収されやすい鉄が溶出するため微量でも吸収がよく、不足しがちな鉄分補給に効果があり一石二鳥です!
「鉄瓶は錆びるから・・・」と思われがちですが、ご使用後に弱火で内部の水分を乾燥させるか、お湯をすぐに空けられた時はそのままふたを外しておきますと余熱で乾き、濡らしたまま放置されなければ問題ありません。
また内部に赤い斑点が出てもこれは錆ではありません。次第に白く湯あかが付き始め、徐々に赤い湯あかが表面を覆って、さらにお水は美味しくなります。
福岡県下最大の家具・インテリアのイベント「家具ショー」にて、お気に入りの一品を探されてみてはいかがでしょうか。
お申込みいただいた方に『家具ショージャパン』特別ご招待状をお届けいたします。
※1枚の入場券で、同世帯・同グループでの入場が可能です。
※1枚の入場券で、同世帯・同グループでの入場が可能です。